2004/04/06 あと24時間を切りました。
2005年 04月 06日
妹に電話をした。
しばらく前から一緒に住んでいるひとがいることを告げた。
妹にはおれが性同一性障害だということを話していなかった。
最後まで隠して生きようと思っていた。
だが、手術ともなれば見舞いや付き添いで、妻と妹がかち合うのは目に見えている。
そしておれにもしものことがあったとき、妻に肩身の狭い思いをさせたくない。
「お前に言わなきゃいけないことがある」
「なに?」
「好きなひとがいる。もうずいぶん前から一緒に住んでるんだ」
「そうなんだ~。で、男のひとなの?」
ああそうか。お前は知っていたんだよな。
同じ腹から出てきて、十数年の時を過ごしてきたんだもんな。
「。。。いや。女だ」
「へ~。コイビトって感じなんだあ」
倫理的にとても厳しい精神を持っている妹に、このドサクサにまぎれてカミングアウトするしかない、ケツの穴の小さい野郎だと笑ってくれ。
でもおれは夢を見る。
ワガママで強気で潔癖な妹を、こんなふうにものわかりよくしてしまったのは、おれの病気のせいなのだ。だから。。。だから夢を見る。
数年後、妹がおれと妻に向かって必ず
「あんたたちなに考えてんのよ! ヘンタイ!! サイテ~!!!」
と罵るようになってくれることを。
そして
「なんであのときカミングアウトなんかしちまったんだろうな~
気が弱くなってたんだよな~。くっそ~」
と後悔の臍を噛んでいる自分を。
しばらく前から一緒に住んでいるひとがいることを告げた。
妹にはおれが性同一性障害だということを話していなかった。
最後まで隠して生きようと思っていた。
だが、手術ともなれば見舞いや付き添いで、妻と妹がかち合うのは目に見えている。
そしておれにもしものことがあったとき、妻に肩身の狭い思いをさせたくない。
「お前に言わなきゃいけないことがある」
「なに?」
「好きなひとがいる。もうずいぶん前から一緒に住んでるんだ」
「そうなんだ~。で、男のひとなの?」
ああそうか。お前は知っていたんだよな。
同じ腹から出てきて、十数年の時を過ごしてきたんだもんな。
「。。。いや。女だ」
「へ~。コイビトって感じなんだあ」
倫理的にとても厳しい精神を持っている妹に、このドサクサにまぎれてカミングアウトするしかない、ケツの穴の小さい野郎だと笑ってくれ。
でもおれは夢を見る。
ワガママで強気で潔癖な妹を、こんなふうにものわかりよくしてしまったのは、おれの病気のせいなのだ。だから。。。だから夢を見る。
数年後、妹がおれと妻に向かって必ず
「あんたたちなに考えてんのよ! ヘンタイ!! サイテ~!!!」
と罵るようになってくれることを。
そして
「なんであのときカミングアウトなんかしちまったんだろうな~
気が弱くなってたんだよな~。くっそ~」
と後悔の臍を噛んでいる自分を。
by jack-dancer
| 2005-04-06 17:47
| 確定診断まで
|
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